1794年(寛政6年)中井に生まれる。勢多郡南橘村の藍沢無満に俳句を学び,諸国を旅して修業。晩年は村に帰り人々に俳句を教える。俳文や書道もよくした。1868年(明治元年)74歳で死す。長坂には玄亜が建立した立派な芭蕉塚「翁」と俳句の道標がある。
子持村で,昭和26年ごろから作り始められたイチゴは,ビニルの出現と群馬用水の完成により急速に増加。現在は子持村園芸組合が中心に,イチゴを生産している。一生産農家は25戸。ビニルハウス総面積約400a総生産売上額は約1億円。
上杉謙信の重臣で白井城に住む。、文武両道に優れ,華道をよくした。微笑流と称し陣中でもよく花をいけ,風流を楽しむ。後,謙信の命で美笑流と改める。現在,中郷久保に子孫が住み,1945年(昭和20年)その人々によって大学の顕彰碑が建立された。
1979年(昭和54年),子持村発足20周年を記念して村民から村の木と花を募集し「かえで」と共に「菊」が村の花に決まった。「菊」はだれもが幼いころから親しみ,育ててきた花である。平和な子持村を菊の花で埋めたいものである。
1983年(昭和58年),白郷井農協,長尾農協が合併して子持村農協となる。その後,1994年(平成6年)3月,名称が北群渋川農業協同組合と変わり,子持支所,上白井,北牧,吹屋の各支所になった。現在は,子持支所が中心になって,生産・共済・販売・金融等の事業を通じて,農業の振興と農家の福利厚生を図っている。(通称は,JA北群渋川)
子持山が火山活動をしているころ(50万年~60万年前),火口からマグマが流出,冷えて固まり,できた一枚の岩盤(岩脈)が屏風岩である。屏風岩は多くのロッククライマーにとって絶好のトレーニング場となり,登頂をめざす人たちの姿が絶えない。
昔,旅をする人の便をはかる道しるべと旅の安全と悪病魔の村内侵入を防ぐための道祖神が三本辻や四つ辻に建てられた。代表的な道しるべとして長坂の俳句の道しるべが挙げられる。道祖神は,中郷に18体も残っている。
群馬用水の完成と待望の村営水道が実現した。全村通水は1977年(昭和52年)5月。1日の給水能力は最大3,200tである。村営浄水場の貯水量は508t。この浄水場で浄水された水は,6ヶ所の配水池を経て各家庭に給水されている。
子持山の中で最も目立つ岩。南からは獅子のように,北東からは大黒様に似ていることからの命名。マグマが冷えて固まり,激しい浸食にも耐えてできた岩頸である。鉄鎖で岩上に登ると,関東平野が一望,四方に走る放射状の岩脈を見ることができる。
中郷小学校が現在の所に最初に建てられたのは,1898年(明治31年)である。りっぱな校舎に村民はびっくりしたという。そのときの名残が南正門の両側の門柱である。門柱には「虚己以聴人之教我」「恭己以取人敬我」と学問の道が刻まれている。
毎年8月のお盆が近づくと校庭から子持音頭が村中に流れてくる。8月14日と15日の夜,校庭のやぐらを囲んで,校友会々員を中心に,子どもからお年寄りまで踊る盆踊りは,中郷の年中行事になっていた。
子持村の自然は美しい。中郷地内を流れる小川の水はとりわけ清らかである。初夏ともなると,浅田・前田向・中組・西組の泉湧く田んぼにつづく小川には,たくさんのホタルが飛び交っていた。住宅地は増えたが,今でも豊かな自然を誇る平和な村である。
1874年(明治7年)2月7日,中郷田尻の長泉寺に中郷小学校が開校された。教員2人,生徒数50余人。児童には石盤,石筆,石盤拭きが支給され,初めて読み書きそろばんの勉強が始まった。しかし,位置が端すぎ,校舎も狭いので,同年8月中組の昌福寺に移転された。
体力づくりを目ざして,毎年11月下旬頃に全校の持久走大会を実施している。コースは,1・2年生が800m,3・4年生が1300m,5・6年生が2000m。学校を中心に校外を気持ちよく走り,全員完走が自慢。
加生でリンゴが栽培されたのは,1955年(昭和30年)ごろから。現在は5戸の農家が約13haのりんご園を持っている。主な品種はふじ,紅玉,陽光,赤城,つがる,新世界,ぐんま名月等である。
わたしたちは,いつも交通ルールを守って登校,下校をします。道路へのとびだしはしません。自転車の正しい乗り方をします。
○とびだしは めいわくいっぱい 事故いっぱい
1874年(明治7年)に開校された中郷小学校が百年目を迎えた1975年(昭和50年),中郷全体で百周年の記念事業を実施した。百年の歩みを刻んだ記念碑を校舎と体育館の中庭に建立。校庭の南隅にタイムカプセルを埋め,2000年(平成12年)2月7日に開き、記念式典を行った。毎年2月7日の開校記念日では全校でこの「中郷小かるた」大会を実施している。
双林寺の東に隣接して,社会福祉法人,老人ホーム春日園がある。設立は,1954年(昭和29年)。現在,特別養護老人ホーム春日園と養護老人ホーム春日園の2施設があり,約80人のお年寄りが生活されています。
毎年5月1日は子持神社の例祭と子持山の山開き。多数の参拝者や登山者でにぎわう。境内では子ろくの諏訪神社と中井の大神宮様の太々神楽が交代で奉納される。神社のお祭りが終わるころ,子持山は新緑につつまれ,大勢のハイカーたちを迎える。