小渕幻亜
1794年(寛政6年)中井に生まれる。勢多郡南橘村の藍沢無満に俳句を学び,諸国を旅して修業。晩年は村に帰り人々に俳句を教える。俳文や書道もよくした。1868年(明治元年)74歳で死す。長坂には玄亜が建立した立派な芭蕉塚「翁」と俳句の道標がある。
子持地区のいちご
子持村で,昭和26年ごろから作り始められたイチゴは,ビニルの出現と群馬用水の完成により急速に増加。現在は子持村園芸組合が中心に,イチゴを生産している。一生産農家は25戸。ビニルハウス総面積約400a総生産売上額は約1億円。
後藤大学
上杉謙信の重臣で白井城に住む。、文武両道に優れ,華道をよくした。微笑流と称し陣中でもよく花をいけ,風流を楽しむ。後,謙信の命で美笑流と改める。現在,中郷久保に子孫が住み,1945年(昭和20年)その人々によって大学の顕彰碑が建立された。
学習ルール
中郷小学校の各教室には,勉強する時の正しい姿勢や発言する際の声の大きさのモノサシなどが掲示されている。中でも,しっかりとした返事は,基本的な学習習慣のベースである。子供たちが明るく元気に学習に取り組んで欲しいと強く願うものである。
群馬用水分水工
群馬用水は,県中央部の赤城山南麓・榛名山東麓を流れ,利根川のも水を取水する灌漑用水路である。はじめ1流水路の導水幹線が,上白井り赤榛名分水溝工で東西に分流し,西側の子持山南麓・榛名山東麓に向かう榛名幹線と,東の赤城南麓を流れる赤城幹線の2本の用水路に分かれている。
屏風岩
子持山が火山活動をしているころ(50万年~60万年前),火口からマグマが流出,冷えて固まり,できた一枚の岩盤(岩脈)が屏風岩である。屏風岩は多くのロッククライマーにとって絶好のトレーニング場となり,登頂をめざす人たちの姿が絶えない。
道祖神と道しるべ
昔,旅をする人の便をはかる道しるべと旅の安全と悪病魔の村内侵入を防ぐための道祖神が三本辻や四つ辻に建てられた。代表的な道しるべとして長坂の俳句の道しるべが挙げられる。道祖神は,中郷に18体も残っている。
白郷井のいわれ
1889年(明治22年)4月1日町村制施行により西群馬郡上白井村と中郷村が合併し,白郷井村が成立する。1960年(昭和35年)白郷井村と長尾村が合併し,子持村となる。1970年(昭和45年)3月31日まで白郷井中学校が存続した。
獅子岩
子持山の中で最も目立つ岩。南からは獅子のように,北東からは大黒様に似ていることからの命名。マグマが冷えて固まり,激しい浸食にも耐えてできた岩頸である。鉄鎖で岩上に登ると,関東平野が一望,四方に走る放射状の岩脈を見ることができる。
門柱
中郷小学校が現在の所に最初に建てられたのは,1898年(明治31年)である。りっぱな校舎に村民はびっくりしたという。そのときの名残が南正門の両側の門柱である。門柱には「虚己以聴人之教我」「恭己以取人敬我」と学問の道が刻まれている。
子持山山開き
屏風岩,獅子岩など,見どころがいっぱいの子持山。5月1日は子持っ子が楽しみにしている子持山の山開きである。子持神社では,神楽が行われ,参拝者に餅が投げられる。山開きには,緑の少年団の代表が並木駐車場で緑の盆金を行っている。
※3年生が子持神社を見学。
夢を育む教育
小学校から児童一人一人の勤労観,職業観を育てる教育が始まっている。中郷小では,毎年行う「将来の夢アンケート」,開校記念日講演会,まちたんけん(2年),私の夢(6年)などを通してこの教育を行っている。
長泉寺
1874年(明治7年)2月7日,中郷田尻の長泉寺に中郷小学校が開校された。教員2人,生徒数50余人。児童には石盤,石筆,石盤拭きが支給され,初めて読み書きそろばんの勉強が始まった。しかし,位置が端すぎ,校舎も狭いので,同年8月中組の昌福寺に移転された。
あいさつ運動
中郷小では,学校をあげて「オアシスサハイ運動」を推進している。オ「おようございます」ア「ありがとうございます」シ「失礼します」ス「すみません」サ「さようなら」ハイ「はい(返事)」を日頃から言えるように心がけようという運動である。特に,児童会は,毎月あいさつ運動を行っている。
りんご園
加生でリンゴが栽培されたのは,1955年(昭和30年)ごろから。現在は5戸の農家が約13haのりんご園を持っている。主な品種はふじ,紅玉,陽光,赤城,つがる,新世界,ぐんま名月等である。
登下校
わたしたちは,いつも交通ルールを守って登校,下校をします。道路へのとびだしはしません。自転車の正しい乗り方をします。
○とびだしは めいわくいっぱい 事故いっぱい
百年碑
1874年(明治7年)に開校された中郷小学校が百年目を迎えた1975年(昭和50年),中郷全体で百周年の記念事業を実施した。百年の歩みを刻んだ記念碑を校舎と体育館の中庭に建立。校庭の南隅にタイムカプセルを埋め,2000年(平成12年)2月7日に開き、記念式典を行った。毎年2月7日の開校記念日では全校でこの「中郷小かるた」大会を実施している。
春日園
雙林寺の東に隣接して,社会福祉法人,老人ホーム春日園がある。設立は,1954年(昭和29年)。現在,特別養護老人ホーム春日園と養護老人ホーム春日園の2施設があり,約80人のお年寄りが生活されています。
※2・4年が春日園を訪問。
子持神社の春祭り
毎年5月1日は子持神社の例祭と子持山の山開き。多数の参拝者や登山者でにぎわう。境内では子ろくの諏訪神社と中井の大神宮様の太々神楽が交代で奉納される。神社のお祭りが終わるころ,子持山は新緑につつまれ,大勢のハイカーたちを迎える。